「歴史に残る一枚――グローバル化がもたらした功罪――」
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Johannes EISELE / AFP
私がこの写真を選んだ理由は、人類が新型コロナウイルスと戦っていることを示す、歴史に残るような写真であると感じたからです。また、アメリカのウォール街の写真を選んだのは、その経済的損害を象徴していると感じたからです。
グローバル化は我々の生活を豊かにしてくれる一方で、様々な分野における悪影響をもたらしている、と学習する。すなわち、グローバル化には功罪があるといえるが、今回の新型コロナウイルスの拡大は、グローバル化の”罪”の部分を肌で実感できるものであったと思う。
感染症の拡大により世界の人々が外出自粛を行い、日ごろから人で溢れかえる観光地や金融の中心地から人がいなくなる、という状況は、ここ最近の歴史から見ても稀有であるだろうし、今後もないだろう。これは歴史に残る一枚になるであろうと私は考える。また、世界の金融の中心地であるウォール街ですらこのような状況であり、ウィルスが世界経済に与えた影響を窺い知れる。
以上を踏まえて、私はこの写真を選択する。
[早稲田大学 藤澤 博斗]