【6月3日 AFP】イタリア・セリエAのナポリ(SSC Napoli)を率いるジェンナロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)監督の妹フランチェスカ(Francesca Gattuso)さんが、4か月にわたる入院の末、37歳で亡くなった。フランチェスカさんがかつて働いていたACミラン(AC Milan)とナポリが2日に発表した。

 希少疾患に苦しんでいたフランチェスカさんは2月上旬に最後に手術を受けた後、集中治療室(ICU)に入っていたが、ミラノ(Milan)から数十キロ離れたブストアルシツィオ(Busto Arsizio)で息を引き取った。

 フランチェスカさんが長く秘書として勤めていたミランは、発表文の中で「フランチェスカ・ガットゥーゾは、ミラネッロ(Milanello、ミランのトレーニング施設)とミランに毎日与えてくれたのと同じ活力と力強さで病気にも立ち向かった」と記した。

「リーノ(ガットゥーゾ監督の愛称)、あなたとご家族がいま感じている計り知れない痛みは、われわれも同じ。フランチェスカ、安らかに眠れ」

 ナポリも「ナポリの全メンバーは、リーノ・ガットゥーゾを強く抱きしめ、彼の大きな痛みを分かち合う。われわれは皆、親愛なるリーノの心に寄り添う」と発表した。

 イタリア代表として2006年W杯ドイツ大会(2006 World Cup)の優勝を経験した42歳のガットゥーゾ監督は、13年プレーしたミランでセリエAと欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を2度ずつ制覇するなど計10タイトルを獲得。2017年から2019年には同チームを指揮した。

「ガットゥーゾ家はいつもミランの心にあり続ける」とミランは続けた。(c)AFP