【6月2日 AFP】イタリア・セリエAを主催するレガ・セリエA(Lega Serie A)は1日、新型コロナウイルスの影響で中断を強いられている今季のリーグ戦について、6月20日のトリノ(Torino FC)対パルマ(Parma Calcio)戦から再開すると発表した。

 同国の他の競技同様に3月9日に中断が決まったセリエAは、未消化になっている4試合から再開され、初日の20日には15位トリノと9位パルマの試合が午後7時30分(日本時間21日午前2時30分)から、8位エラス・ベローナ(Hellas Verona)と12位カリアリ(Cagliari Calcio)の一戦が午後9時45分(同午前4時45分)から行われる。

 また、21日には4位アタランタ(Atalanta)対11位サッスオーロ(US Sassuolo)戦が午後7時30分から、3位インテル(Inter Milan)対16位サンプドリア(Sampdoria)戦が同9時45分から開催される。

 大半のチームが12試合を残しているセリエAは、6月20日から8月2日までの43日間で合計124試合が行われる。

 未消化になっている4試合が終わると、22日から24日にかけては第27節が行われる。

 9連覇を目指すユベントス(Juventus)は、2位ラツィオ(SS Lazio)と1ポイント差で首位に立っており、消化試合数が一つ少ない3位インテルには9ポイント差をつけている。

 ユベントスは22日、ボローニャ(Bologna FC)とのアウェーゲームに臨み、ラツィオは24日に敵地でアタランタと対戦する。また、ユベントスとラツィオの試合は7月20日に設定された。

 イタリア杯(Italian Cup 2019-20)の日程については発表されていないが、17日に決勝が行われ、セリエAが再開される前には完了される見通し。

 試合は無観客で行われ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性反応者が出た場合は、チームの全員が2週間にわたってキャンプ地での隔離に入らねばならないという厳格な医療手順が守られることになる。

 イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラビーナ(Gabriele Gravina)会長はこの日、シーズン終了までに少数のファンがスタジアムに入場できるようにしたいと述べた。

 グラビーナ会長は「リーグ戦の終了までに、少数のファンがスタジアムで観戦できるようになるのが心からの望み」と述べた。

「必要な予防措置をすべて取っても、6万人収容のスタジアムに最少人数の観客が試合を観戦できる余地がないというのは考えられないように思われる」 (c)AFP