【5月25日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)の世界王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が、新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)が続く中で意欲が低下し、今後のF1参戦にも疑問を持ち始めている現状を明かした。

 35歳のハミルトンは、チームが公開した動画で「最近は目を覚ましてひどい気分になり、運動する気にもならない日が続いている。『これからどうなるんだ? 次は何が起こるんだ? 自分はレースを続けるべきなのか?』といった感じでね」と明かした。

「そうやっていろいろな思いが駆け巡って、『くそっ!』となる。それから1時間くらいしてそういう感覚が過ぎ去ると、今度は『くそっ、僕はこの仕事が大好きなんだ! なんでやめるなんて考えなくちゃならないんだ!』となる」

 ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏に並ぶ史上最多7度目の年間優勝を目指している今季のハミルトンだが、現在はただ待つことを強いられている。新型ウイルスの感染拡大で、F1はすでに10レースが中止か延期となり、開幕は最速でも7月5日のオーストリアGP(Austrian Grand Prix 2020)になる。

 英国で実施されたメンタルヘルス意識週間について、ハミルトンは「メンタル面については、自分に良い印象を持ち、自分を愛する方法を見つけることがすごく大事だと思う」と話している。

「自分を本気で愛せるようになり、自分にイライラしないようにならなくちゃいけない」「こういう時間を自分磨きや成長に使わなかったら、ただ座って時間を無駄にするだけになる」 (c)AFP