【5月25日 People’s Daily】労働節(メーデー)連休(今年は5月1~5日)期間中、中国全国の鉄道、道路、水路、航空の旅客輸送量は延べ1億2100万人で、1日当たり平均で2429万8300人だった。連休前の5日間の平均輸送量と比べると、17.9%多かった。交通運輸省の劉小明(Liu Xiaoming)次官が8日の記者会見で明らかにした。

 一方、商務省の王炳南(Wang Bingnan)次官によれば、連休期間中、全国の商品ネット販売額は前年比36.3%増、宅配便の集荷・配達件数はいずれも10億件を突破、前年より約4割増えた。王次官は「オンライン消費の大幅な増加は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を緩和し、消費の回復を促進するうえで重要な役割を果たした」と述べた。

 大手の電子商取引サイトはいろいろな販売促進活動を繰り広げ、一部のサイトは前年より40%以上売り上げを伸ばした。

 消費の内容もレベルアップ。環境に配慮したもの、知能化された製品、健康志向の商品が人気を博し、一部の電子商取引サイトでは有機ELテレビや除菌冷蔵庫などの売り上げが前年の4倍以上になった。

 輸出品の国内販売も注目された。大手の電子商取引サイトは輸出品のコーナーを設け、外需低迷の影響を受けた輸出企業を支援した。

 オンライン消費だけでなく、実店舗での消費、サービス消費も徐々に回復した。5月1~5日、全国の主要な小売企業の1日当たりの平均売り上げ高は4月の清明節連休より32.1%増加。自動車の販売も明らかに回復しており、上海や重慶(Chongqing)、浙江(Zhejiang)の主要自動車企業の販売額はそれぞれ、前年比49.6%、28.5%、8.8%増えた。全国の外食、宿泊業の消費回復指数も、清明節連休よりそれぞれ18.8ポイント、15ポイント上がり、消費規模も前年の同じ時期の70%前後まで回復した。

「新型コロナ感染を常時警戒しなければならない状況下で、観光市場は基本的に前年同期の50%まで回復した」と語るのは、文化観光省の中国共産党組織、党組メンバーである王暁峰(Wang Xiaofeng)氏。連休期間中の観光市場は全体的に落ち着いており、5月1~5日、国内各地を訪れた観光客は延べ1億1500万人。国内の観光収入は475億6000万元(約7170億円)だった。(c)People's Daily/AFPBB News