【5月23日 AFP】イタリア・セリエA、インテル(Inter Milan)の元監督で、元ブラジル代表のロナウド(Ronaldo)氏らを擁してチームを1998年にUEFAカップ(UEFA Cup)制覇に導いたルイジ・シモーニ(Luigi Simoni)氏が22日、81歳で死去した。約1年前に脳卒中で倒れて以来、体調が回復しなかった。

 MFとしてプレーした現役時代はユベントス(Juventus)やトリノ(Torino FC)、ナポリ(SSC Napoli)などを渡り歩き、ナポリでは1962年にイタリア杯(Italian Cup)制覇を経験。引退後の1974年に古巣ジェノア(Genoa CFC)で指導者としてのキャリアを開始した。

 40年近い指導者キャリアで最も有名なのはインテルを指揮した時代で、1997年にロナウド氏と共にチームに加入すると、同シーズンにはラツィオ(SS Lazio)とのイタリア勢対決を制してUEFAカップ優勝を果たした。

 現在43歳のロナウド氏はインスタグラム(Instagram)で「自分にとってジジ・シモーニは単なる監督ではなかった」「聡明な良い人だった。決して人に命令せず、なぜそれが重要なのかといったことを説明してくれた。彼のことを考えると、先生という言葉が思い浮かぶ」「彼は自分たちオーケストラの指揮者だった」と語り、「ありがとう。あなたが思っている以上に多くのことを教えてもらった」と続けた。

 インテルは、シモーニ氏とロナウド氏のコンビについて、「インテルファンだけでなく、すべての人の心にいつまでも残り続けるだろう」とコメントし、「父と息子のような関係だった」と付け加えた。(c)AFP