【5月21日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン(Aleksander Ceferin)会長は20日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって中断を強いられている欧州サッカー界が再開に向けた動きを徐々に見せ始める中、今季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)を8月末までに完了させることを目指していると明かした。

 ポルトガルのスポーツ紙レコルド(Record)のインタビューにチェフェリン会長は、「これから8月末までの間に完了させるのがわれわれの計画」とコメントした。

「うまくいくと思う。何が起きるかは誰にも分からないが、状況は落ち着きつつあるように見える」

「欧州リーグの8割が再開する予定であり、チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)を開催してはならない理由はない」

 欧州カップ戦の終了日については広く報じられていたが、UEFAが公式に認めたことは一度もなかった。

 チェフェリン会長が望む最終期限は、3月中旬に欧州全体で中止になった各国リーグを、チャンピオンズリーグが再開する8月上旬より前に完了させる機会をクラブに与えている。

 サッカー界は当局の勧告に従うだろうと述べたチェフェリン会長だが、ファンのスタジアム入場は多くの人が考えているよりも早くに実現すると楽観的な姿勢を示した。

「個人的には、観客が入っていた懐かしのサッカーは間違いなくすぐに戻ってくると思う」

 さらにチェフェリン会長は、新型コロナウイルスによってサッカーが大きく変化することはないと考えている。

「サッカーは第2次世界大戦(World War II)、あるいは第1次世界大戦(World War I)の後も変わらなかった。ウイルスを理由に変わることもないだろう」と述べた。(c)AFP