【5月21日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)のユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は、チームが小集団に分かれての練習を再開させた20日、選手を危険にさらしたり、意に反して無理やり練習に復帰させたりするつもりはないと述べた。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受け、2か月以上前にプレミアリーグの中断が決まった際、リバプールは30年ぶりのリーグ優勝まであと2勝と迫っていた。

 ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の措置を取った状態での練習が今週再開されるのを前に、プレミアリーグでは選手とスタッフ計748人の1回目の検査が行われ、6人が陽性反応を示した。

 関係者の健康が最優先だと何度も繰り返したクロップ監督だが、選手が今、第1段階となる練習に復帰するのは安全だと確信している。

 クロップ監督は英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し、「したいことをするために、誰かを危険にさらすことは絶対にしない。われわれはサッカーを愛しているし、それが仕事だが、自分たちや他の人々の命よりも重要ではない」とコメントした。

「この状況では、安心を感じないならここにいる必要はない」

 長期にわたる中断の後、準備期間がほとんどない中で、ウイルスとけがの恐れから選手たちの福祉に対する懸念が出ており、プレミアリーグが目指している6月12日のリーグ戦再開は疑問視されている。

 クロップ監督は、できるだけ早く再開の日が設定されることを願っている。

「リーグ戦がいつ始まるのか誰も知らない。もちろん、知らされるのは早ければ早いほどうれしい」

「きょう始動して、あすプレーを再開させるなんてことはできないし、うまくいかない。試合に向けたコンディションを取り戻すには時間が必要だし、われわれはいまそれをやっているところ」 (c)AFP/Kieran CANNING