【5月20日 AFP】新型コロナウイルスの影響で中断しているイタリア・セリエAについて、同国のビンチェンツォ・スパダフォーラ(Vincenzo Spadafora)スポーツ相が19日、グループ練習解禁の許可が専門家から出たことを発表した。一方、リーグ再開については28日に判断するという。

 スパダフォーラ大臣は国営イタリア放送協会(RAI)の番組で、イタリアサッカー連盟(FIGC)が作成した感染防止手順の改訂版を政府の専門家委員会が認めたことを明かし、「科学技術委員会がチーム練習再開に向けたFIGCのプロトコルを承認した」「素晴らしい知らせだ。これで集団練習が可能になる」と話した。

 さらに大臣は、28日にFIGCのガブリエレ・グラビーナ(Gabriele Gravina)会長、セリエAを主催するレガ・セリエA(Lega Serie A)のパオロ・ダル・ピーノ(Paolo Dal Pino)会長と話し合い、再開の可否を判断すると話した。

「そこでセリエA再開が可能か、時期はいつかを判断する」「重要なのは、大会を完了させるという強い意思を持って再開することだ。その後、大会の在り方や採用すべき形式も決まってくるだろう」

 大臣によれば、ウイルスの拡散を防ぐため、選手をクラブ施設に2週間閉じ込めるという物議を醸した案は撤回されたという。陽性の選手が出た場合はその選手を2週間隔離し、チームも外部との接触を断って状況をモニタリングするが、チーム練習は続けることができる。

 FIGCのグラビーナ会長もチーム練習解禁を歓迎し、「イタリアサッカー再開へ向けた決定的な一歩だ」と話した。(c)AFP