【5月15日 AFP】ミャンマー軍の弾圧を逃れたイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)の人々およそ100万人が暮らすバングラデシュ南東部コックスバザール(Cox's Bazar)の難民キャンプで、ロヒンギャ男性1人が新型コロナウイルス検査で陽性と診断された。現地当局が14日、明らかにした。同キャンプ内での感染確認は初めて。

 コックスバザールの難民キャンプには、2017年に始まったミャンマー軍の弾圧を逃れてきたロヒンギャの人々が帆布や竹などで作った小屋に住んでいるが、過密状態なうえ小屋の間の路地には下水があふれていることから、保健医療の専門家らが新型コロナウイルスの急速な感染拡大を招く恐れがあると警告していた。

 世界保健機関(WHO)によると、難民キャンプ内では2人の感染者が確認されている。1人はロヒンギャ男性で、もう1人は近隣に住む地元住民だが、キャンプ内の医療施設で治療を受けているという。

 現在、2人と接触した人の追跡調査と検査が行われている。(c)AFP/Shafiqul ALAM, Sam JAHAN