【5月7日 AFP】世界保健機関(WHO)は6日、新型コロナウイルスの患者が回復後に再び陽性と診断されるケースについて、再感染ではなく、まだ死滅した肺細胞の排出が続いているのだとAFPに明らかにした。

 韓国の保健当局は4月、こうした例が100件超あったと報告。回復者の再感染が懸念されていた。

 WHOの報道官は、この韓国の例に言及することなく、「患者が臨床的回復後に陽性と診断された例を複数把握している」「最新のデータに基づき現在分かっていることから言えるのは、回復期の患者は一時的に、肺から残存物質を排出しているらしいということだ」と説明した。

 研究によると、新型コロナウイルスに感染した人は、感染または発症から約1週間後に抗体を作り始めるという。

 しかし、専門家らによると、新型ウイルスによる新たな攻撃を防ぐのに十分な免疫を体系的に構築するのかどうかや、構築した場合の免疫持続期間については、現段階では明らかになっていない。

 WHO報道官は、「免疫持続期間についてより深く理解するには、回復者から体系的に検体を収集する必要がある」と述べた。(c)AFP