【4月8日 AFP】偽造パスポート使用の疑いにより、パラグアイで逮捕されたサッカー元ブラジル代表のロナウジーニョ(Ronaldinho)容疑者の保釈が7日に認められた。今後は首都アスンシオンのホテルでの軟禁に切り替わるという。

 ロナウジーニョ容疑者と兄のロベルト・デ・アシス・モレイラ(Roberto de Assis Moreira)容疑者は、ほぼ1か月前の3月6日に逮捕され、パラグアイサッカー協会(APF)の元会長や、元政治家らと共に収監されて裁判の開始を待っていた。

 先月の上訴裁判所への保釈請求は却下されたが、今回は弁護人が160万ドル(約1億7400万円)を支払い、保釈が認められた。裁判官は「ホテルでの軟禁を続ける」ことを命じたと話している。

 ロナウジーニョ容疑者らは先月4日にブラジルから問題なく入国したが、その後にパスポートが偽物だと発覚し、数時間後に宿泊先のホテルで身柄を拘束された。パスポートは障害のある子どものための慈善団体の支援者から渡されたとのことで、アスンシオン到着時には約2000人の子どもや若者から盛大な歓迎を受けていた。

 この事件では他に14人が訴追され、当局はマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いがあるとして捜査している。(c)AFP