【4月4日 AFP】(更新)英国の最大野党・労働党は4日、新党首にキア・スターマー(Keir Starmer)氏(57)が選出されたと発表した。スターマー氏は、昨年12月の総選挙で大敗を喫した後に辞任したジェレミー・コービン(Jeremy Corbyn)氏の後任を務めることになる。

 同党は新党首を発表。ツイッター(Twitter)に、「おめでとうキア・スターマー、労働党の新党首!」と投稿した。

 元検事のスターマー氏は、労働党員50万人超の投票で56.2%の得票率を獲得。リサ・ナンディー(Lisa Nandy)氏、およびコービン氏を支持するレベッカ・ロングベイリー(Rebecca Long-Bailey)氏を破った。

 同党の「影の内閣」EU離脱担当相を務めたスターマー氏は、支持者の他、総選挙での敗北を受けて行われた党首選の対立候補らに感謝の意を表明。

 今回の勝利を自身の人生において「光栄であり名誉」なことであるとし、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相率いる保守党政権とも、とりわけ新型コロナウイルスとの闘いにおいて「建設的に関わっていく」と明言した。

 またスターマー氏は党首に選出された直後、同国のユダヤ人社会に対し、労働党内における反ユダヤ主義を「汚点」だとして謝罪するとともに、その根絶を約束。

 同氏は、党首に選出された後の声明で「労働党を代表し、申し訳ないと思う」と述べ、「この毒を根っこから引きちぎり、ユダヤ人のメンバーおよび私たちをもはや支持することができないと感じていた人々が戻ってくることによって成果を判断する」とした。(c)AFP