【4月1日 AFP】国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は3月31日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を、第2次世界大戦(World War II)以来に世界が直面した最悪の危機と位置付け、世界各地で紛争の引き金になるとの懸念を示した。

 グテレス氏は記者団に対し、パンデミックは「世界中のすべての人々の脅威となり」、経済的な影響としては「近年で恐らく類を見ない景気後退を招く恐れがある」と指摘。「この二つの事実に加え、不安定性を高め、混乱や紛争を増加させる一因になるというリスクは、第2次世界大戦以降にわれわれが直面した最も困難な危機であると思わせるものだ」と述べた。

 さらに「より強く、効果的な(パンデミックへの)対応は、すべての人々が協力し、政治的駆け引きをやめ、人類の今後が懸かっていることを理解した場合にのみ、連帯することで初めて可能となる」と訴えた。(c)AFP