【3月31日 AFP】新型ウイルス危機の渦中にある英国で、最前線で任務にあたる医療従事者が防護用品の不足を訴える中、「医療フェチ」系サイトを運営する企業が、手術着の在庫すべてを国民保健サービス(NHS)に寄付した。

「注射プレー、医療フェチおよびロールプレー用品すべてをそろえたオンラインストア」とうたう「MedFet UK」は、ソーシャルメディア上で、NHS幹部たちから連絡を受けて寄付を行ったと明かした。

 「MedFet UK」はツイッター(Twitter)に、「われわれはきょう、使い捨て用手術着の在庫品全てをNHSの病院に寄付した」と投稿。「大量の在庫は抱えていないので、数セットしかなかったが、彼らは非常に困っていたので、無料で送った」と記した。

 また「今週、NHSの英国全土における調達部門の代表者から、最低限の防護用品と衣料品を確保するべく、われわれに連絡があった」と明かした。

 新型コロナウイルスが感染拡大して以来、英国では医療従事者がマスクや医療服などの品不足を訴えており、個人防護具(PPE)の不足という問題が争点化している。(c)AFP