【3月31日 AFP】米国ラグビー協会(USA Rugby)は30日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で財政難が深刻化したことを受け、破産申請を行ったと発表した。

 財政が破綻した同協会は公式ウェブサイトに発表したコメント文で、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、組織の再編成と債務の繰り延べを行うと明らかにした。

 協会は、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、ラグビー活動における財政難が加速した」とすると、大会の一時中断が、「春から夏にかけての各登録料、スポンサーシップの見返り、追加財源などの収入が甚大な損失」を被ったと説明した。

 今回の破産申請には、統括団体であるワールドラグビー(World Rugby)の理事会が承認した財政支援策も含まれているという。これで協会は、ワールドラグビーや他の債権者が最終的な再建計画にサインした上で、組織の再編に向けて動くことになる。

 新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、各国の当局がウイルスの拡大を抑制するために大規模な集会を禁止する措置を講じている中、世界のスポーツは実質的な活動停止状態となっている。

 15人制および7人制の男女米代表チームは、新型コロナウイルスが収束してラグビー活動が復活する際には、「通常通り競技」を続ける見通しとなっている。(c)AFP