【3月31日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)は30日、スペインで非常事態が宣言されている間、他の従業員の給料が満額で支払われるよう、選手たちは7割の減給によって金銭面で協力すると認めた。

 インスタグラム(Instagram)に長文のメッセージを投稿したメッシは、この中で最近の交渉の際に選手をがっかりさせたと、ジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)氏を会長とするバルセロナのフロントをまたしても非難した。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に伴うサッカー界の中断により、多くのクラブが経済面での生き残りを強いられる中、スペインの他のクラブもバルセロナに続いて一時的な給与カット策を取るとみられている。

 アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は、労働時間の影響を受けているスタッフに対して減給の措置を取ると発表しており、RCDエスパニョール(RCD Espanyol)も給与カットを認めているが、こちらは競技にかかわるスタッフだけが対象となっている。

 メッシは「非常事態が宣言されている間、僕らの給与を70パーセントカットし、この状況が続く間、クラブの従業員が満額の給料を受け取れるよう、僕らは協力することを発表するときが来た」と記した。

「今が例外的な状況であること、求められるときに真っ先にクラブに協力してきたのはいつも自分たちだということをしっかりと理解している。僕らが減給をずっと望んでいたことは明確にしておきたい」

 選手とフロントの関係はここ数か月間緊迫したままであり、メッシが2月に公の場でスポーティング・ディレクター(SD)のエリック・アビダル(Eric Abidal)氏を批判したことは、ピッチ外での対立の一つにすぎない。

 バルトメウ会長はメッシの投稿を受け、トップチームの選手は最初から給与カットに同意していたと明かした。

 バルトメウ会長は地元スポーツ紙ムンド・デポルティーボ(Mundo Deportivo)に対し、「私は最初から同意されることを望んでおり、たとえ規約によって可能だったとしても、強制することは求めていなかった。だが、それがバルサ(バルセロナの愛称)にとって最善で彼らの献身を示すことになるから、われわれは合意を望んでいた」と語った。

「メッシは最初からこれが行われなければならないと話していた」 (c)AFP/Thomas ALLNUTT