【3月29日 AFP】女子テニスの大坂なおみ(Naomi Osaka)が28日、2021年に延期となった東京五輪について、残念だが決断を支持すると話した。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で世界情勢が不透明になり、各国の選手や関係者が大会の開催に懸念を示す中で、安倍晋三(Shinzo Abe)首相と国際オリンピック委員会(IOC)は24日、五輪の延期を決めた。

 これについて、世界ランキング1位に立ったこともある22歳の大坂はツイッター(Twitter)で、現在の状況では来年に大会を移したのは賢明だったという考えを明かした。

「残念という言葉だけでは言い表せない気持ちです。サポーターの皆さんは私にとって母国である日本で開催されるこの五輪がどれだけ重要な意味を持っているのかご存じだと思います」

「安倍首相とIOCの決断は非常に難しいものだったと思いますが、私をはじめ、すべてのアスリートたちは2021年の舞台に向けてトレーニングに全力を注ぐことと思います」

「スポーツは人々の心をつなぎ、感動を与えるパワーがあります。しかし、今私たちがしなければいけないことはスポーツを救うことではなく、世界中の人々が人種や国籍の壁を越えて、数多くの命を救うのが一番大切なことです。それこそまさにオリンピック精神ではないでしょうか」

 そして、2018年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2018)と2019年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2019)を制している大坂は、みんなで頑張ろうと日本国民に呼びかけた。(c)AFP