【3月25日 AFP】南アフリカの更生当局は24日、少女への強姦(ごうかん)と暴行の罪で禁錮刑に服していた元テニス選手のボブ・ヒューイット(Bob Hewitt)受刑者の仮釈放を認めたと発表し、来月に拘束を解かれることになった。

 ヒューイット受刑者は1980年代前半に当時12歳と13歳だった2人をレイプし、1994年には17歳だった少女に強制わいせつ行為をしたとして、2015年5月に禁錮6年の実刑判決を受けると、南アフリカの東ケープ(Eastern Cape)州にある施設で約3年半の刑期を務めた。

 当局の担当者によれば、ヒューイット受刑者は仮釈放を検討するのに必要な最低限の刑期を満たしていたという。また、仮釈放が適当かを決めるため、ソーシャルワーカーや心理学者ら特別な専門家からも診察を受けていた。

 オーストラリアのダボ(Dubbo)で生まれた現在80歳のヒューイット受刑者は、人生の大半を南アフリカで過ごした。四大大会(グランドスラム)のダブルスを複数回制覇し、国際テニス殿堂(International Tennis Hall of Fame)入りも果たしていたが、一連の性的暴行疑惑が浮上したことで除名された。(c)AFP