【3月22日 AFP】四大大会(グランドスラム)で23回の優勝を果たしている女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)が、新型コロナウイルスの感染拡大のスピードを緩めるべく、専門家の助言に従って社会距離戦略を実践している中で「ピリピリしている」ことを明かした。

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 セレーナは動画共有アプリ「ティックトック(TikTok)」に投稿した動画の中で、2歳の娘アレクシス・オリンピア(Alexis Olympia)ちゃんのことが心配だと話している。

「今はもうかなり長い間、多分2週間くらい、周囲と社会的に距離を置いていて、ちょっとしたことが気になるようになっている」「不安でピリピリしている。誰かが近くでくしゃみをしたり、せきをしたりしただけで気に障る」

「みんなで外へ出かけたりはしないから、その誰かというのは娘のこと」「娘がせきをしただけで、怒って疑うような目で見てしまう。そういう『怒ったセレーナ』を見せ、後で悲しくなる」

「『娘は大丈夫? 何かまずいことが起こってない? 私にできることは?』と思っても、どうしたらいいか分からないから、落ち着くこともできずにストレスがどんどんたまる」

 セレーナも、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2020)が急きょ中止になったときも、「『わかったわかった、珍しい話だけど、あまりオフが取れなかったから休暇を楽しもう』という感じだった」と、多くの人と同じように最初はどこか人ごとと捉えていた。ところが中止や延期になる大会が増える中で、不安を募らせている自分に気づいたという。

 それでもセレーナは、「これが現実で、私たちは乗り越えていく。そうでないといけない」と続け、インスタグラム(Instagram)などの他のSNSも使いながら、医療関係者の求める自宅待機要請に従うようフォロワーに促している。(c)AFP