【3月18日 AFP】東京五輪の予選も兼ねる4月の体操W杯東京大会(2020 Artistic Gymnastics World Cup Tokyo)が、新型コロナウイルスの影響で中止になることが18日に発表された。

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 新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が、引き続きこの夏の東京五輪に暗い影を落としている。4月4日と5日に東京で行われる予定だった体操W杯は、数日前に無観客開催が発表されていたが、この日、日本体操協会(JGA)が中止に切り替えた。

 JGAは「欧州でのコロナウイルス感染症拡大の影響や他国で開催されるワールドカップ中止の影響により参加選手、審判員の参加辞退が続いたため、中止が決定いたしました」と発表した。

 W杯東京大会には、五輪で四つの金メダルを獲得している米国の体操女王で、東京五輪本大会でも看板選手の一人になるとみられるシモーネ・バイルス(Simone Biles)らトップ選手の出場が予定されていた。

 一方、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)によれば、4月6日の新体操のテスト大会は予定通り行われるという。組織委員会は、安全に開催できることが確認されたため、運営テストを期日内に実施すると話しつつ、これからも国際オリンピック委員会(IOC)と国際体操連盟(FIG)と相談していくと続けた。

 7月24日の開幕を目指す東京五輪だが、今回の中止決定で大会を覆う影はさらに濃くなっている。組織委員会とIOCは予定通り準備を進めると強調しているが、予選から聖火リレーまで、五輪関連のさまざまなイベントが中止や日程変更になっている。(c)AFP