【3月18日 AFP】5月中旬に予定されていた男子ゴルフ米国ツアーの今季メジャー第2戦、第102回全米プロゴルフ選手権(2020 PGA Championship)が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期になることが決まった。メジャー大会の延期は、今季初戦の第84回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2020)に続いて2戦目となる。

 全米プロは5月14日~17日の開催が予定されていたが、4月9日~12日のマスターズに続いて延期が決まった。全米プロゴルフ協会(PGA of America)は、今年のどこかのタイミングに大会を組み込みたいと話している。

 会場のTPCハーディングパーク(TPC Harding Park)がある米カリフォルニア州サンフランシスコでは、感染の急速な拡大を防ぐため、すでに多数の住民が自宅待機を求められている。感染者258人、死者4人というデータが16日に発表されたことを受け、ベイエリアの六つの郡やバークレー(Berkeley)市などが封鎖状態にある。

 全米プロゴルフ協会のセス・ウォー(Seth Waugh)会長は、「検討の過程を通して、われわれは衛生当局の指示に従っており、コロナウイルスに対する屋内退避勧告がサンフランシスコに出ている以上、大会に関わる誰にとっても延期が最善だった」とコメントした。

 これにより、ブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)の大会3連覇への挑戦はしばらくお預けになった。全米プロ3連覇以上を達成している選手は、マッチプレー方式だった1924年~27年に4連覇を成し遂げたウォルター・ヘーゲン(Walter Hagen)氏しかいない。

 またこの発表のすぐ後、米国男子ゴルフツアー(US PGA Tour)は中断期間の延長を発表した。12日の発表では、マスターズ前週の4月5日までの4週間に組み込まれた大会を中止、または延期にするという話だったが、その期間が5月10日まで延びることになった。(c)AFP