【3月14日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)のヤニス・アデトクンポ(Giannis Antetokounmpo)とニューオーリンズ・ペリカンズ(New Orleans Pelicans)のルーキー、ザイオン・ウィリアムソン(Zion Williamson)が13日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で給料を失うことになるスタジアム職員への経済支援を申し出た。

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 アデトクンポは、バックスの本拠地ファイサーブ・フォーラム(FiServ Forum)で働くスタッフのために10万ドル(約1065万円)を援助すると表明した。一方のウィリアムソンは、ペリカンズが拠点を置くスムージー・キング・センター(Smoothie King Center)の従業員全員の給与1か月分を賄うと約束した。

 大規模なイベントがCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の拡大を加速させると公衆衛生局が警告する中で、NBAをはじめとしたスポーツやコンサートが中止に追い込まれ、時給で働く被雇用者は大きな打撃を受けることになる。

 アデトクンポは自身のツイッター(Twitter)アカウントに、「バスケットボールより大事だ!!」「この厳しい期間中、自分と家族やチームメートの日常を手助けしてくれている人たちを支援したい」「自分と家族は、ファイサーブ・フォーラムのスタッフに10万ドルを寄付すると約束する。一緒にこれを乗り越えよう!」とつづった。

 19歳のウィリアムソンが援助を申し出た給与の日数は、ウイルスの大流行を受けてNBAが中断する見通しを立てている期間に相当するものとなっている。「彼らの多くは、ハリケーン『カトリーナ(Katrina)』の被害からまだ長い復興の途中にある。そして今度は、ウイルスによるシーズン中断で経済的な打撃に直面している」

「母はいつも自分にとって、他人をリスペクトし、恩恵に感謝する上で模範となっている。だから、きょう自分は今後30日間、スムージー・キング・センターの従業員全員の給与を保証すると約束する」

 前日には、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)のケビン・ラブ(Kevin Love)が、チームの本拠地で働く従業員やサポートスタッフに10万ドルの援助を申し出た。

 また、デトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)のブレイク・グリフィン(Blake Griffin)は、リトル・シーザーズ・アリーナ(Little Caesars Arena)のスタッフのために同額の寄付を表明。シャーロット・ホーネッツ(Charlotte Hornets)のコディ・ゼラー(Cody Zeller)も、支援を約束した。(c)AFP