【3月13日 AFP】米国男子ゴルフツアー(US PGA Tour)は12日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に直面する中で、松山英樹(Hideki Matsuyama)が初日にコースレコードタイをたたき出したザ・プレーヤーズ選手権(The Players Championship 2020)を中止すると発表した。

 同ツアーは当初、プレーヤーズ選手権の2日目以降と第84回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2020)に向けた最後の前哨戦として来月開催されるヴァレロ・テキサス・オープン(Valero Texas Open 2020)までを無観客で行う方針を示していた。

 しかし、今大会を含め、次週のバルスパー選手権(Valspar Championship 2020)や世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)シーズン第3戦のデルテクノロジーズ・マッチプレー選手権(Dell Technologies Match Play 2020)、そしてオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club、パー72)で行われる今季のメジャー初戦のマスターズを控えた最終調整の大会で、来月5日に最終日を迎えるヴァレロ・テキサス・オープンにも中止の措置が取られることになった。

 デルテクノロジーズ・マッチプレー選手権と同じ2週間後に、ドミニカ共和国で開催される予定だったコラレス・プンタカナ・リゾート&クラブ選手権(Corales Puntacana Resort & Club Championship)については延期がすでに決まっていた。

 この日、米フロリダ州ポンテ・ベドラ・ビーチ(Ponte Vedra Beach)のTPCソーグラス(TPC Sawgrass、パー72)で松山は、8バーディー、1ボギーを記録すると、自身の最終ホールとなった9番をイーグルでホールアウト。コース史上9人目となる9アンダー「63」を記録していた。

 一方で全米女子プロゴルフ協会(LPGA)は同日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、今季米国ツアーメジャー第1戦のANAインスピレーション(ANA Inspiration 2020)を含めた直近3大会の延期を決めた。

 LPGAはコメント文で、19日から22日まで米アリゾナ州フェニックス(Phoenix)で行われるファウンダーズカップ(2020 Bank of Hope Founders Cup)、26日から29日までカリフォルニア州カールスバッド(Carlsbad)で開催される起亜クラシック(Kia Classic 2020)、そして来月2日から5日まで開催予定のカリフォルニア州ランチョミラージュ(Rancho Mirage)でのANAインスピレーションを延期することに加え、「これらの大会は、2020年シーズン中に日程を組み直す予定」と発表した。

 LPGAのマイク・ワン(Mike Whan)コミッショナーは、「困難な状況の中、こうした不透明な時期のかじ取りをするに際し、われわれはLPGAの関係者全員の協力に感謝する」「メジャー初戦のANAインスピレーションをはじめ、2020年に予定されている重要な大会の再調整に全力で取り組む」と述べた。(c)AFP