【3月7日 AFP】男子ゴルフ、メジャー通算15勝のタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が、大会連覇を目指す第84回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2020)での復帰を見据え、腰の故障を理由に次週のザ・プレーヤーズ選手権(The Players Championship 2020)を欠場することが判明した。

 PGAツアーの公式サイトでは、ウッズが米国男子ゴルフツアー(US PGA Tour)のジェイ・モナハン(Jay Monahan)コミッショナーに対して、例年ゴルフ界の強豪が出そろうTPCソーグラス(TPC Sawgrass、パー72)での大会を見送ると告げたと伝えられた。

 ウッズの代理人を務めるマーク・スタインバーグ(Mark Steinberg)氏は、44歳の同選手が現在も腰の故障を抱えているとして、「とにかく腰が万全ではない」「長引く心配はなく、ただ間に合わないということだ」と、米誌ゴルフ・ダイジェスト(Golf Digest)と同国スポーツ専門チャンネルESPNに語った。

 マスターズを控えた大事な前哨戦を欠場することになったウッズにとって、自身6度目のグリーンジャケット獲得を目指すまでの期間はわずか3週間しかなく、来月9日の開幕ラウンドでのプレーまでの時間は限られている。先日の会見では、「オーガスタ(・ナショナル・ゴルフクラブ<Augusta National Golf Club、パー72>)までにピークを合わせるつもりだ」と、報道陣に語っていた。

 ウッズは今週、スタインバーグ氏いわく腰の張りでアーノルド・パーマー・インビテーショナル(Arnold Palmer Invitational 2020)の出場を回避。前週にはザ・ホンダ・クラシック(The Honda Classic 2020)、その前には世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)シーズン第2戦のメキシコ選手権(2020 Mexico Championship)も欠場していた。

 ウッズが最後にプレーしたのは、68位に終わった3週間前のジェネシス・インビテーショナル(Genesis Invitational 2020)となっている。2020年に入って最初の大会となったファーマーズ・インシュアランス・オープン(Farmers Insurance Open 2020)では、9位タイを記録していた。

 2017年の脊椎固定術を含めて何度も腰にメスを入れているウッズは、近年ではスケジュールに余裕を持たせてプレーを続けている。その後は徐々に調子を取り戻しつつ、2018年の全米プロゴルフ選手権(2018 PGA Championship)で2位を記録したのに続き、同年のツアー選手権(TOUR Championship 2018)で優勝。そして、舞台が整った中で昨年のオーガスタで11年ぶりのメジャー制覇を果たし、見事な復活劇を締めくくった。

 ウッズは現在、世界ランキング11位で米国勢7番手につけており、東京五輪の出場権を獲得するには6月までに3選手を追い抜かなければならない。先日には同胞のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)が五輪を見送る意向を示したものの、母国代表に入るにはあと2人を上回る必要がある。(c)AFP