【3月6日 AFP】米大リーグ(MLB)、シカゴ・カブス(Chicago Cubs)のダルビッシュ有(Yu Darvish)投手は5日、体調不良を訴えてオープン戦の先発登板を回避し、病院で診察を受けた。

 しかし33歳のダルビッシュによれば、4日にせきが出始めた際は懸念があったものの、医師による検査の結果、熱はなくインフルエンザでもなかったという。

 春季キャンプが始まってから、カブスでは体調不良を訴える人が続出しており、一日入院を強いられたデビッド・ロス(David Ross)監督はオープン戦の最初の3試合を指揮することができず、何人かの選手にもインフルエンザのような症状が出ていた。

 米国、そしてダルビッシュの母国日本で新型コロナウイルスに対する懸念が大きくなる中、カブスは病気に対応する際により慎重な姿勢を取っている。

 ロス監督はMLBの公式サイトに「特にいま流行しているあらゆることに関して、われわれは予防策を講じている」とコメントした。「選手たちには必ず水分補給をさせ、体調が整った状態でいられるようにしている」

 ダルビッシュは自身の状況についてツイッター(Twitter)に投稿し、せきが出る状態でクラブハウスに入るのを嫌い球団に連絡すると、古巣テキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)戦の登板が取り消され、予防措置として診察を受けることになったと明かした。

 ダルビッシュは「熱もなく、インフルエンザも陰性でした」とツイートした。

 カブスのテオ・エプスタイン(Theo Epstein)編成本部長は、ダルビッシュの医師について「彼らは、彼(ダルビッシュ)が回復すると考えている」と話し、エースは早期に復帰するだろうと明かした。

 ダルビッシュは体調が回復すれば、6日か7日の試合、あるいは紅白戦で登板する可能性があり、どちらかが実現すれば、26日に行われるミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)との開幕戦での先発に向けローテーション入りするとみられている。(c)AFP