【2月26日 AFP】フランス首都パリのルーブル美術館(Louvre Museum)で24日まで開催されていたイタリア・ルネサンスの巨匠レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)の特別展に110万人近くが訪れ、同美術館の最多来館者数を更新した。同美術館が発表した。

 世界で最も来館者数の多いルーブル美術館では、2018年に19世紀を代表する仏画家ウジェーヌ・ドラクロワ(Eugene Delacroix)の大規模回顧展を開催。当時の同美術館最多来館者数となる約54万人が訪れた。しかし、ダビンチ没後500年を記念した特別展の来館者数は、ドラクロワ展の約2倍に上り、同美術館の史上最多記録となった。

 特別展の主催側は混雑を懸念して、ダビンチ作品の中で最も有名な「モナリザ(Mona Lisa)」の本物の絵画は展示しなかった。

 モナリザの不在が目立ったものの、ルーブル美術館が所蔵する「ミラノの貴婦人の肖像(La Belle Ferronniere)」や「洗礼者ヨハネ(Saint John the Baptist)」など120点近くの作品が展示された。

 昨年10月に開幕した特別展は要事前予約で、1日平均1万人近くが来館。来館者らは入館料17ユーロ(約2000円)を支払い、ダビンチの絵画10点のほか、ノートやスケッチ、手稿、彫刻などを鑑賞した。

 ダビンチ展を見るために列をつくった来館者の数は印象的ではあったが、 フランス国内での最多記録には劣る。パリ北部で昨年行われた古代エジプト王(ファラオ)のツタンカーメン(Tutankhamun)の展覧会には、約140万人が訪れた。(c)AFP