【2月25日 AFP】米Yahoo!スポーツ(Yahoo! Sports)は24日、ボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチで7回TKO負けを喫したデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)が、タイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)との3回目の対戦に向け、契約に含まれていた再戦条項を行使する意向であると報じた。

 またワイルダーは、22日のフューリー戦で着用した入場時のコスチュームが、キャリア初黒星につながったとの認識を示したと伝えられた。同選手が着けていたフェースマスクと、よろいのようなエンボス加工のコスチュームは重さが18キロもあり、会場となったMGMグランドホテル&カジノ(MGM Grand Hotel Casino)のリングに上がるまでには両脚が疲労していたという。

 当日の試合では、3回にフューリーが右ストレートでワイルダーからダウンを奪った。その後、足元がふらついていたワイルダーは再びキャンバスに倒れたが、これはスリップの判定。しかし5回には、再びフューリーがボディーブローでダウンさせた。

 これでいつもの脅威的な右パンチを繰り出す体勢を取れなくなったワイルダーは、「単純な事実として、入場コスチュームが重すぎた」「試合開始から、脚が使えなかった」「第3ラウンドでは、もう限界に来ていた。だが俺は戦士であり、人々はそのことを知っている」と語った。

「大勢の人に、『何かおかしいように感じた』と言われた。どこか変だとね。しかし、リングに上がれば、そんなのは見せてはならない」と付け加えたワイルダーは、試合直後にも「別の理由」で脚が弱くなっていたと明かしていた。

 フューリーが思い通りにパンチを当てていた中、最後はワイルダー陣営の要請でレフェリーが試合をストップ。ワイルダーは、このときタオルを投げ込んだアシスタントトレーナーのマーク・ブリーランド(Mark Breland)氏について、今後はもうチームの一員ではないと話している。(c)AFP