【2月10日 AFP】フィギュアスケート四大陸選手権(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2020)は9日、韓国・ソウルで男子フリースケーティング(FS)が行われ、羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が187.60点を記録して合計299.42点で大会初優勝を飾り、男子選手初の「スーパースラム」を達成した。

 この優勝で25歳の羽生は、男子では史上初めてジュニアの世界タイトル、シニアの世界選手権(ISU World Figure Skating Championships)、五輪金メダル、グランプリ(GP)ファイナル、大陸選手権を制したスケーターとなった。

 羽生は2年前の平昌冬季五輪で金メダルを獲得した、映画『陰陽師』のサウンドトラックで梅林茂(Shigeru Umebayashi)作曲の『SEIMEI』に乗せた演技で、4回転サルコーや、4回転トーループ、オイラー、3回転サルコーのコンビネーションジャンプ、トリプルアクセル、3回転フリップに加え、レベル4のスピンやステップをみせたものの、4回転ルッツで着氷に失敗すると、4回転トーループでは回転不足で転倒した。

 四大陸選手権ではこれまで3度の銀メダルに終わっていた羽生は「(ミスについては)残念だったけど、きょうのミスを分析して世界選手権に向けて準備したい」とコメントした。

 2位には共に自己最高となるFS180.11点、合計274.82点を記録したジェイソン・ブラウン(Jason Brown)が入り、3位には合計270.61点で鍵山優真(Yuma Kagiyama)が続いた。16歳の鍵山は初めての国際スケート連盟(ISU)主催の選手権で、堂々の演技をみせた。(c)AFP