夕陽に向かって大きくブランコを漕ぐ少年。けれど私には、夕陽ではなく宇宙からのゴミが大気圏に突入して燃えている光景に思える。次々に降り注ぐ宇宙からのゴミ。その光景を未来を見ながらブランコを漕ぐ少年。世界の終末の日の光景だ。
ブランコに乗っている男の子は最後にやりたかったことをしているところだ。左下にいる男の子は、逃げ道を探している。世界の終末とどう向き合うかは人それぞれだ。
私がこのように感じたのには理由がある。今の社会にはゴミが多い。リサイクルなどの努力をしているのにもかかわらず少ししか減っていない現状がある。それを伝えるためにこの写真が撮られたのだと考える。
宇宙からのゴミは全て人工的なゴミ。小さなゴミでも宇宙から降ってくれば強大な力を持ってしまう。それほど影響力が強いものが宇宙には4000トンもあるそう。
人間が宇宙に出したゴミが、人間に返ってくる。その時が来たら、人間だけにとどまらず地球上の生物全体も被害に遭うだろう。この一枚に、私はそんな未来を見る。

[私立駒場学園高等学校 齋藤 奈々]