【1月24日 AFP】イランの2クラブが、サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2020)の予備予選を中立地で行うことに合意し、大会ボイコットの可能性を撤回した。半国営イラン学生通信(ISNA)が23日、報じた。

 同メディアによれば、21日開催の予定が延期になった強豪エステグラル・テヘランFC(Esteghlal Tehran FC)とアル・クウェート(Al-Kuwait SC、クウェート)の試合は、25日にアラブ首長国連邦(UAE)で開催されるという。

 ISNAは「エステグラルは25日にアル・クウェートと対戦するためドバイに向かうと発表した。つまり、中立国で試合を行うことを受け入れた」と報じた。

 マシャド(Mashhad)を本拠地とするシャー・コドロFC(Shahr Khodro FC)も中立地での試合開催に合意し、ホームで行われるはずだったリファ(Riffa SC、バーレーン)との予備予選が25日にドバイで開催されることになったと認めたと、同メディアは伝えている。

 チャンピオンズリーグ出場権を獲得したペルセポリスFC(Persepolis FC)、セパハン(Sepahan)、エステグラル、シャー・コドロの4クラブは、イランでの試合開催が禁止されればボイコットを辞さない構えを示していた。

 ISNAによれば、マレーシアで行われたクラブ側とAFCによる話し合いによって折り合いがつき、この取り決めで「AFCチャンピオンズリーグにおけるグループステージのホームゲームをテヘランとイスファハン(Isfahan)、マシャドで行うこと」が決まったという。

 AFCは発表文の中で、イランで行われるはずだった予備予選の2試合は「安全上の懸念があり、いくつかの国がイランへの渡航中止勧告を出したため、中立地で行われることになった」と記していた。(c)AFP