【1月24日 AFP】フィギュアスケート欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2020)は23日、オーストリアのグラーツ(Graz)で男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、合計272.89点のドミトリー・アリエフ(Dmitri Aliev、ロシア)が、ハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez、スペイン)氏の引退で空位となった王座を手にした。

 22日に行われたショートプログラム(SP)で2位につけていた20歳のアリエフは、この日「サウンド・オブ・サイレンス(The Sound of Silence)」に乗せた演技を披露し、合計246.74点のアルトゥール・ダニエリアン(Artur Danielian、ロシア)を2位に抑えた。

 3位には合計246.71点のモリシ・クビテラシビリ(Morisi Kvitelashvili、ジョージア)が入り、SPで首位に立っていたミハル・ブレジナ(Michal Brezina、チェコ)は7位に終わった。

 平昌冬季五輪で銅メダルを獲得したフェルナンデス氏は、2019年に欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships)の7連覇を達成した後に引退していた。

 一方アイスダンス・リズムダンス(RD)では、フランスのガブリエラ・パパダキス(Gabriella Papadakis)/ギヨーム・シゼロン(Guillaume Cizeron)組が88.78点を記録し、大会6連覇に向けて幸先良いスタートを切った。

 しかし、25日のフリーダンス(FD)を前に、2位につけているロシアのヴィクトリヤ・シニツィナ(Victoria Sinitsina)/ニキータ・カツァラポフ(Nikita Katsalapov)組とは0.05点しか離れておらず、パパダキス/シゼロン組は脅威にさらされている。

 イタリアのシャルレーヌ・ギニャール(Charlene Guignard)/マルコ・ファッブリ(Marco Fabbri)組が、2位と4.07点差で3位に続いている。(c)AFP