【1月24日 AFP】中国で感染が拡大している新型コロナウイルスについて、同国当局は23日、流行発生地とみられている中部・湖北(Hubei)省以外で初の死者が出たことを明らかにした。同日には新たにベトナムとシンガポールでも感染者が確認されている。

 北京に隣接する北部・河北(Hebei)省の保健当局は、新型ウイルスに感染していた80歳の男性が22日に死亡したと発表した。これにより新型ウイルスによる死者数は18人となった。

 一方、ベトナム当局は、同国内で中国人男性2人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。2人はホーチミン(Ho Chi Minh)に住む男性とその父親。父親は今月13日、感染の中心地である湖北省武漢(Wuhan)からベトナムに渡航していた。

 保健当局によると、父親は17日に高熱で入院し、男性もその数日後に症状を訴えた。病院の医師によると、いずれも回復の兆しを見せており、熱も下がり食事がとれるようになっているという。

 23日にはシンガポールも同国初の感染者を確認。同国保健省によると、感染したのは66歳の男性で、20日に家族と武漢からシンガポールに到着。熱とせきで来院した直後に隔離され、その後の検査で新型コロナウイルスの陽性反応が出た。(c)AFP