【1月24日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは23日、第24節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)はロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)が終盤に決勝ゴールを挙げ、アウェーでウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)を2-1で下した。南野拓実(Takumi Minamino)がリーグ戦デビューを飾ったリバプールは、2位マンチェスター・シティ(Manchester City)との勝ち点差を再び16に広げている。

 リーグでの連勝を14試合にまで伸ばした欧州王者リバプールだが、ジョーダン・ヘンダーソン(Jordan Henderson)が早々に先制点を奪った後、ラウル・ヒメネス(Raul Jimenez)に同点弾を喫してその記録がストップするかに思われた。

 負傷したサディオ・マネ(Sadio Mane)が前半に途中交代しており、後半にはGKアリソン(Alisson Ramses Becker)の活躍もあって後れを取ることにならなかったリバプールは、84分にフィルミーノが勝ち越しゴールを奪い、今季のレスター・シティ(Leicester City)戦やアストン・ビラ(Aston Villa)戦、クリスタルパレス(Crystal Palace)戦同様、終盤の決勝点でまたしても重要な勝ち点3を獲得した。今シーズンのリーグ戦23戦で22勝を挙げているリバプールは、2位シティより消化試合数が一つ少ない。

 一方、敗れた7位のウルブス(Wolves、ウォルバーハンプトンの愛称)は、4位と6ポイント差のままとなった。

 セットプレーが快進撃の一つの鍵になっているリバプールは、19日に行われたマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦同様、この日も見事なCKから順調な滑り出しを切った。

 ウルブス側の注意は空中戦に強いビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)に向けられていたが、トレント・アレクサンダー・アーノルド(Trent Alexander-Arnold)がニアサイドに蹴ったCKにヘディングで合わせたのはヘンダーソンだった。

 リバプールはその後、マネが負傷して南野との交代を強いられるという大きな打撃を受けることになった。今季の公式戦で15得点を挙げているマネは、1か月もない中で行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)決勝トーナメント1回戦のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)戦の初戦に間に合わない可能性もある。

 マネの欠場によってリーグ優勝争いに向けた勢いが揺らぐことはなさそうだが、この日は後半になると主導権をなかなか握ることができず、その不在を感じる場面もあった。

 51分には、右サイドを駆け上がったアダマ・トラオレ(Adama Traore)がファン・ダイクを中央のポジションから引き出すと、その正確なクロスにヒメネスが合わせて今季の公式戦20点目を挙げた。

 プレミアリーグで約2か月ぶりの失点を喫したGKアリソンだったが、その後はトラオレのシュートを防ぐなど好セーブを披露。

 すると84分、直前にシュートをGKルイ・パトリシオ(Rui Patricio)の脚に当ててチームを勝利に導くチャンスを逃したかに思われたフィルミーノが、ヘンダーソンからパスを受け取るとそのミスを帳消しにする決勝弾を決めた。(c)AFP/Kieran CANNING