【1月23日 AFP】車いすテニスの四大大会(グランドスラム)で優勝経験を誇るルーカス・シトレ(Lucas Sithole、南アフリカ)が、ドーピング検査のため義務付けられている居場所情報の提出を1年間で3度怠り、規定に違反したとして、2年間の出場停止処分を科された。国際テニス連盟(ITF)が22日、発表した。

 ITFによれば、シトレの処分は昨年9月30日から適用される。同選手は同月に南アフリカで行われた大会でシングルスとダブルスで優勝したのを最後にトーナメントに出場しておらず、同6月25日から同9月30日の結果については、「ドーピング行為の影響を受けたことを示すものがない」ため、無効にはされないという。

 クアード(下肢と上肢の両方に障害がある選手のクラス)クラスでプレーするシトレは、2013年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2013)でシングルス優勝を果たし、2016年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)ではダブルスでタイトルを獲得した。

 昨年はシングルスとダブルスで3勝ずつ記録し、現在の世界ランキングはそれぞれ8位と9位につけている。(c)AFP