【1月23日 AFP】女子テニス、ダイアナ・ヤストレムスカ(Dayana Yastremska、ウクライナ)のコーチを務めるサーシャ・バイン(Sascha Bajin)氏が、22日に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)シングルス2回戦でけがを装ったとして批判を受けた教え子を擁護し、「一部の人間を黙らせ」たいと発言した。

 この日、元世界ランキング1位のキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)と対戦した19歳のヤストレムスカは、あと1ゲームを落とせば敗れるという場面でメディカルタイムアウトを要求してトレーナーを呼び、左太ももにテープを巻いてもらった。再開後は何本かマッチポイントをしのいだが、最終的には5-7、5-7で惜敗した。

 今大会を最後に現役を引退するウォズニアッキは、試合後の記者会見でヤストレムスカのタイムアウトについて聞かれると、「私のリズムを崩そうとしたのは明らか。5-4で、何も問題はなかったと思う。普通に走っていたし」と答え、「彼女は前にも同じトリックを使った。あれが来るのは分かっていた」と付け加えた。

 これに対し、かつて大坂なおみ(Naomi Osaka)のコーチを務めたバイン氏は、「一部の人を黙らせ、この無意味な話を終わらせるために言いたい。ダイアナは数日前から脚に悩まされていた。でも君たちはみんな医者やコーチみたいだから、本人や一緒に働いているチームよりもよくご存じなんだろう」とツイッター(Twitter)で反論し、自分のことだけ考えろという意味のハッシュタグをつけた。

 ソーシャルメディア上ではウォズニアッキを擁護する意見が圧倒的多数で、昨年にツアーで2度の優勝を飾ったヤストレムスカは、以前から重要な局面でタイムアウトを使っていたと指摘する声が上がっている。

 ウォズニアッキは、24日に行われる3回戦でオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)と対戦する。(c)AFP