【1月23日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は22日、スイスのダボス(Davos)で、スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(17)に会いたかったと述べる一方、トゥンベリさんは米国だけに怒りの矛先を向けるべきではないとも主張した。

 トランプ氏は世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)の日程を終えてダボスをたつ前に記者団に対し、「彼女(トゥンベリさん)に会いたかったのに」と述べる一方、米国よりもひどく環境を汚染している国々が存在すると主張し、「グレタさんはこうした国々も注視すべきだ」と訴えた。

 トランプ氏は21日にダボス会議で演説し、「悲観的な予言ばかりする」環境保護論者らを「過去の愚かな占い師の後継者」になぞらえ厳しく批判していた。

 トゥンベリさんは演説の間おとなしく座っていたが、後に毅然(きぜん)として「私たちの家はまだ燃えている」と述べた。(c)AFP