【1月23日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)は22日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、フィリップ・クライノビッチ(Filip Krajinovic、セルビア)を6-1、6-4、6-1で下し、21年連続となる3回戦進出を決めた。

 2000年に初めて全豪オープン本戦に出場したフェデラーは、これまで3回戦を前に敗退したことが無く、準決勝には14回進出して通算6度の優勝を誇っている。

 2018年以来の優勝を果たし、第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に並ぶ全豪オープン最多7勝目を目指しているフェデラーは、前哨戦に一度も出場することなく今大会に乗り込んだが、それでも不気味な存在とみられる。

 クライノビッチとの戦績を4勝0敗とし、通算21度目の四大大会(グランドスラム)優勝に一歩近づいたフェデラーは、「大満足。素晴らしいシーズンの出足になっている」とコメントした。「試合中はとてもリラックスできた。必死にトレーニングを行っているし、それが報われるよういつも願っている」

 クライノビッチを気の毒に思うかと問われたフェデラーは、「やや気の毒だとは思うが、それにつけ込まなければいけない」と答えた。

 ここまでの2試合で13ゲームしか落としていないフェデラーは、体力を温存するには難しい試合よりも時間が短い楽な試合の方がうれしいと述べた。

「煮詰まった試合より、きょうのような試合の方がずっと良い。簡単には見えても、リードを広げようとする努力を常にしている」

「もちろん1セットダウンの状況や、相手に1ブレークを許したり、2セットダウンになったりしていれば、ストレスの大きさは全く同じではない。必要な時のための体力を温存できるから、こういう勝ち方のほうがうれしい」

 フェデラーは3回戦で、2018年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2018)で4セットの末に敗れたジョン・ミルマン(John Millman、オーストラリア)と対戦する。(c)AFP/Martin PARRY