【1月23日 CNS】中国民政部社会事務局の楊宗濤(Yang Zongtao)氏は19日の記者会見で、国内の結婚率低下が続く状況について、「結婚適齢期人口の減少や結婚観の変化が原因」と説明した。

 中国の結婚率は2014年から低下が続いているが、楊宗濤氏は「主な原因は3つある」と指摘。

 まず、1970年代後半から一人っ子政策が導入されて出生数が減少した結果、結婚適齢期人口が減少。

 次に経済成長や社会の発展に伴い、「80後(1980年代生まれ)」「90後(1990年代生まれ)」と呼ばれる若者たちの間で晩婚や非婚の傾向が一般的になりつつあり、社会もそれを許容するようになってきた。

 最後に若者の高学歴化が進んで結婚を考える時期が遅くなり、適齢期になっても結婚に踏み切らないことが挙げられる。

「結婚率の低下は人口の出生率に影響を及ぼし、経済、社会の発展にも影響を及ぼす」と楊宗涛氏。民政省は今後、地方民政部門と共同で、若者の結婚問題に関心を抱くよう社会に呼びかけ、前向きな結婚観、家族観を広く報知していく。(c)CNS/JCM/AFPBB News