【1月21日 AFP】アフリカ北東部スーダンの首都ハルツームの公園で飼われている病気で栄養失調のアフリカライオン5頭のうち、1頭が20日に死んだと、関係者が明らかにした。5頭をめぐっては、救出を呼び掛ける動きがオンライン上で広がっている。

 クレシ(Al-Qureshi)公園の管理人によると、病気の雌ライオン2頭に餌と薬を与えたところ、1頭は持ち直したが、もう1頭は数日間にわたる点滴のかいなく、20日早朝に死んだという。

 公園職員らの話では、ライオンに与える餌と薬が何週間も前から不足しており、5頭の健康状態が悪化。うち数頭は、体重が約3分の1に減ってしまったという。

 公園の運営母体は地元自治体だが、運営費の一部を一般からの寄付で賄っている。

 スーダンでは経済危機が悪化の一途をたどっており、中でも食料価格の高騰と外貨不足は深刻になっている。

 オンライン上ではここ数日間、「#SudanAnimalRescue(スーダンの動物救済)」のハッシュタグを付けたキャンペーンが拡散し、ライオン救出への支援を求める声が広がっていた。(c)AFP