【1月20日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は19日、大統領選の民主党候補として、エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員とエーミー・クロブシャー(Amy Klobuchar)上院議員への支持を表明した。同紙が特定候補への支持を示す際に、2氏を選んだのは今回が初めて。

 同紙は、来月3日にアイオワ州で同党の党員集会が開かれ、大統領選の候補者を決める予備選が正式に始まるのに先立って、両氏への支持を明らかにした。

 マサチューセッツ州選出のウォーレン議員を「急進的」な選択肢、ミネソタ州選出のクロブシャー議員を「現実主義的」な選択肢とそれぞれ形容した。

 同紙編集部は「(民主)党の未来のみならず、国の未来をも決定付ける可能性のある2つのビジョンの間で、極めて重要な議論が進んでいる」との見方を示した。

 その上で、「急進的なモデルと現実主義者的なモデルは、いずれも真剣な考慮に値する」「ゆえに本紙は、双方のアプローチにおける最有力候補者を支持する。エリザベス・ウォーレン氏とエーミー・クロブシャー氏だ」と書いた。

 大統領選指名争いの世論調査でウォーレン氏は、ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領とバーモント州選出で同じく急進派のバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員とを常に追う形で3位にとどまってきた。昨夏急上昇した支持率は、10月以降下降していた。

 一方同紙はより穏健派のクロブシャー氏について「長年上院議員を務め、超党派から信頼が厚いため、党にとっても、恐らくは国にとっても、(真の)交渉者かつ各派のまとめ役になり得るだろう」と評価。

 最後は「最善の女性が勝利することを願って」との言葉で締めくくった。

 同紙は今回初めて、同紙が制作するテレビ番組「ウィークリー(The Weekly)」で、支持者の選考プロセスの詳細を公表。その中で、編集部と民主党主要候補9人とのインタビューも放送した。(c)AFP