私はよく週末にゴミ拾いのボランティアをしている。植え込みや排水溝などにゴミが散乱しているのを拾い集めているとあることに気が付く。街、公園といったところにはゴミ箱が全くと言って良いほどないのだ。テロ防止、費用削減、家庭ごみの持ち込みなどの問題で、最近は街中どころか、コンビニなどもゴミ箱を店内に設置している。タピオカ店などは店頭にゴミ箱が設置してあることが多いが、飲み歩きする人のために公園などに氷が入ったままのカップが捨てられているのをよく見かける。また、子供の受動喫煙防止のため、公共の場から灰皿が消え、その代わりに路上に捨てられるタバコの吸い殻が増えた。ポイ捨てをする人が悪いのはもちろんだが、ゴミ箱がないために、人に見つからなければ良いという軽い気持ちでゴミを道端に捨ててしまう人もいるのだろう。こうした小さなことからゴミ問題は始まる。これを防ぐためにゴミ箱を設置するのも、作る責任だと思った。(ペンネーム:太陽)

[国学院久我山高校]

[講評]加来賢一(AFPWAAディレクター)
AFP通信のデータベースからSDGs のテーマに沿って一枚の写真を選ぶとき、多くの場合開発途上国に於ける困難な情況に関心が向きがちです。しかし、このレポートは大阪道頓堀の町を描写した写真を取り上げて論旨を展開しています。今回の作品は外国の困難な情況に思いを巡らすだけではなく、今そこにある私たちの「現状」について考えることも大切だと気付かせてくれます。