【1月15日 AFP】大会出場後のマレーシアで交通事故に巻き込まれ、負傷したバドミントンの男子世界ランク1位、桃田賢斗(Kento Momota)が、約2か月後の全英オープン(YONEX All England Open Badminton Championships 2020)まで公式戦から離れる可能性があることが分かった。

 桃田はマレーシア・マスターズ(PERODUA Malaysia Masters 2020)で優勝したわずか数時間後の13日早朝、乗っていたバンがクアラルンプール空港(Kuala Lumpur International Airport)に向かう途中で低速走行していた大型トラックと衝突する事故を起こした。

 バンの運転手は現場で死亡が確認され、桃田は顔の裂傷と全身打撲のけがをした。他にコーチと理学療法士、競技関係者1人が軽傷を負った。

 日本バドミントン協会(NBA)の専務理事を務める銭谷欽治(Kinji Zeniya)氏は、桃田のけがが当初報じられていたような顎と鼻の骨折ではないことを明かした。その上で、2019年に史上最多となる年間11勝を挙げた桃田は東京五輪に強い意欲を持っているが、焦らず、追い込みすぎないようにしながらまずは回復を目指し、3月11日に始まる全英オープンを復帰の目標にしていく方向だと話した。

 桃田は事故後、現地の病院に入院していたが、15日に帰国し、改めて精密検査を受ける。

 映像はマレーシア出国直前の桃田選手ら、15日撮影。(c)AFP