【1月14日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2020)は13日、第8ステージが行われ、四輪部門ではトヨタ(Toyota)の元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバー、フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso、スペイン)が2位に入った。SRTのマシンを駆るマシュー・セラドリ(Mathieu Serradori、フランス)が、トップでフィニッシュした。

 砂丘が連なりドライバーのスキルが試される競技区間477キロメートルの今ステージは、前日のレースでポルトガル人ライダーのパウロ・ゴンサルベス(Paulo Goncalves)選手が死亡した悲しみに包まれる中で行われた。事故の影響で二輪部門とクワッド部門は中止となった。

 セラドリは、「この勝利をパウロにささげたい。自分も元バイクの選手だからね」「あのような事故の翌日に、モチベーションを保つのは簡単ではなかった。コ・パイロットのファビアン(・ラーキン<Fabian Lurquin、ベルギー>)も同じだった。だけど二人で戦えたし、この結果にとても満足している」とコメントした。

 セラドリはアロンソを4分4秒差の2位、ミニ(Mini)のオルランド・テラノバ(Orlando Terranova、アルゼンチン)を6分19秒差の3位に抑えた。

 一方、ここまでトップ10フィニッシュ4回で表彰台に手が届いていなかったアロンソはレース直後、二輪部門で通算5度の総合優勝を誇り、今大会では自身のコ・ドライバーとナビゲーターを務めているマルク・コマ(Marc Coma、スペイン)を称賛した。

「きょうは素晴らしい日になった」「残念ながら一度パンクしてしまい、そこで少し勢いが失われてしまったけれど、そのほかの点では完璧に近かった。マルクは素晴らしかった。砂丘や、ナビゲーションでね」

 これがダカール初参戦となるアロンソは、ステージ優勝という高い目標は掲げていなかったものの、そこに手が届く確信を得た様子で、「最初は不可能と考えていた」「だけど、きょう2位でレースを終えて、可能性が出てきたかもしれない。だから、目指していくつもりだ」

 総合首位に立つミニのカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)から3時間10分以上遅れているアロンソは、今回2位に入ったことで同13位に食い下がっている。(c)AFP