【1月6日 AFP】イタリアのアルプス(Alps)山脈の村で5日未明、酒に酔った男(27)の運転していた車が歩行者らに突っ込み、ドイツ人観光客6人が死亡、11人が負傷した。地元当局が明らかにした。

 事故はオーストリアとの国境に近い、スキー客でにぎわう村ルタゴ(Lutago)で、午前1時15分(日本時間午前9時15分)ごろ起きた。ドイツ人観光客の一団がナイトクラブで夜を過ごした後、宿泊先のホテルに戻るためシャトルバスから降りたところに、車が猛スピードで突っ込んだ。数十メートル飛ばされた人もいた。

 ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は「お子さんや兄弟姉妹、友人を亡くした方々とともに、哀悼の涙を流しています」と述べ、負傷者の迅速な回復を願うと明言した。

 ルタゴの消防隊員がAFPに語ったところでは、事故でドイツ人6人が死亡、11人が負傷した。うち2人は重傷で、オーストリアのインスブルック(Innsbruck)の病院にヘリコプターで搬送された。イタリアの軍警察カラビニエリ(Carabinieri)の地元責任者はAFPに、車を運転していた男は地元の住民で、殺人罪に問われ警察の監視下で入院していると述べた。(c)AFP/Ljubomir MILASIN