【1月5日 AFP】(更新)ソマリアのイスラム過激派組織「アルシャバーブ(Al-Shabaab)」の戦闘員らが5日、ケニア沿岸部のラム(Lamu)地方にある、米軍とケニア軍が共用する軍事基地に対して攻撃を仕掛けた。

 ラム地区当局のイルング・マチャリア(Irungu Macharia)氏はAFPの取材に対し、「攻撃があったものの、撃退された」と述べた。

 同氏によると、今回の攻撃は夜明け前、「キャンプシンバ(Camp Simba)」として知られる軍事基地で発生。「治安作戦が展開されている」としつつ、犠牲者がいるかどうかについては言及しなかった。

 アルシャバーブは今回の攻撃について犯行声明を出し、重武装化された軍事基地を首尾よく襲撃し、「基地の一部を掌握下に置いている」とした。

 同グループは、ケニア人と米国人双方の犠牲者が出たと主張しているが、これまでのところ確認はできていない。

 さらに「アルクッズ(エルサレム)のユダヤ化阻止」と称する作戦の一環として今回の攻撃を実施したと説明している。

 この作戦名は、ケニアの首都ナイロビで昨年1月、高級ホテルが入居する複合施設「デュシット(Dusit)」で発生し、21人の犠牲者を出した攻撃の際に初めて使用された。(c)AFP