【12月10日 AFP】男子ゴルフのロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は9日、巨額のオファーを受けていたと報じられながらも、来年1月に開催される欧州ツアーのサウジ国際(Saudi International powered by SBIA 2020)への出場を断ったと明かした。

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 マキロイは米放送局ゴルフ・チャンネル(Golf Channel)とのインタビューで、来月下旬のサウジ国際でプレーすることに全く興味がないとの考えを示し、「とにかく、わくわくするような要素がなかった」と語った。前週にはタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が同大会からのオファーを辞退しており、それに倣う発言となった。

 大会には世界ランク1位のブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)、元全米オープン選手権(US Open Championship)覇者のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)、そしてフィル・ミケルソン(Phil Mickelson)ら米国勢をはじめ、強豪選手が大勢出場することになっている。

 第1回となった今年のサウジ国際では、2018年10月に米国在住のサウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏が殺害されてわずか数か月後のことだったため、出場選手に批判が集中。前週にはミケルソンが大会への出場を表明し、非難の声を浴びていた。

 出場した場合のギャラは250万ドル(約2億7000万円)と伝えられたマキロイは、「倫理観」が今回の決断に影響を与えたといい、「100パーセント、倫理観も理由の一つだ」「サウジアラビアだけでなく、それはたくさんの国に関して言える。行かない理由がある国は山ほどあるけれど、自分としてはただ行きたくないということだ」と語った。(c)AFP