【11月21日 AFP】(写真追加)5日にわたり警察の包囲下にある香港理工大学(Hong Kong Polytechnic University)では21日、展開する警官隊の人数は目に見えて減少したものの、民主派のデモ隊のうち強硬派の数十人が籠城を続けている。

 こう着状態が続く中、デモ参加者らは残り少ない物資を使い、学食で食事を作っている。キャンパス内の地面には「SOS」のサインが描かれ、火炎瓶を保管してある場所の付近には「火気厳禁」の警告が掲げられている。

 20日、下水道を使ってキャンパスから脱出を図った男性2人が、マンホールを出たところで逮捕された。香港中心部にある香港理工大学のグラウンドから500メートルほど離れた住宅団地前のマンホールまで、悪臭の立ちこめる下水道をはって進んだとみられる。マンホールにロープを垂らして2人が下水道から上がるのを助けた4人も逮捕された。

 半年近く続く民主派の抗議デモで最も激しい衝突の中心地となった香港理工大学では、警察によるとこれまでに700人が逮捕されている。

 米議会下院は20日、香港の民主派運動を称賛する「香港人権・民主主義法案」を可決し、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に送付した。トランプ氏が署名すれば、米中の衝突は避けられないとみられる。(c)AFP/Nicolas ASFOURI, Yelim LEE, Ayaka MCGILL