【11月19日 AFP】イエメンのイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力「フーシ派(Huthis)」が先週末に拿捕(だほ)した船3隻のうち、2隻が韓国船籍だったことが分かった。韓国政府が19日、明らかにした。また拘束されている16人のうち2人が韓国人だという。

 韓国外務省によると、紅海(Red Sea)の南端で17日、韓国船籍の浚渫(しゅんせつ)船と、これをえい航していた韓国とサウジアラビア船籍のタグボートそれぞれ1隻がフーシ派によって拿捕された。

 同省はまた、これらの船に乗っていた韓国人2人を含む乗組員計16人は、サリフ(Salif)港に連行され、フーシ派に拘束されているとした。

 当局者は「自国民全員が健康で無事」だとしている。

 韓国政府は、オマーン沖で海賊に対する護衛任務に当たっていた海軍船を拿捕された海域付近に派遣した。

 フーシ派の「最高革命委員会(Supreme Revolutionary Committee)」のムハンマド・フーシ(Mohammed al-Huthi)委員長は、フーシ派がイエメン沖で起きた「不審な事例」において船を1隻拿捕したと認めた。

 同氏はツイッター(Twitter)に、「イエメンの沿岸警備隊は、(船が)侵略者もしくは韓国のものなのか判断するためにやるべき仕事をやっている」とツイート。

「もし韓国のものなら、法的手続きを経て彼らは解放される」「誰も乗組員のことは心配しなくていいと、われわれは保証する」と続けた。(c)AFP