【11月16日 AFP】ポルトガルのリスボン動物園(Lisbon Zoo)で15日、絶滅の恐れがあるペルシャヒョウの希少な赤ちゃん3頭が公開された。同園は、欧州のペルシャヒョウ繁殖プログラムに参加している。

 3頭は雄で5月に生まれたが、これまで誕生を公表されていなかった。

 繁殖プログラムの責任者を務めるリスボン動物園のホセ・ディアス・フェレイラ(Jose Dias Ferreira)氏は、「欧州の繁殖プログラムに参加する44の動物園では、毎年(ペルシャヒョウの赤ちゃんが)誕生してきた」「しかし当園(リスボン動物園)での誕生は、この7年間で初めてだ」と語った。

 3頭は1歳半から2歳くらいまで母親と一緒に飼育され、その後は繁殖プログラムに参加する別の動物園に移される見通し。

 ペルシャヒョウは、20世紀半ばまではカフカス(Caucasus)地方の山岳地帯一帯に広く分布していたが、その後主に人間の活動により、多くの地域で激減または消滅した。

 ディアス・フェレイラ氏によると、ペルシャヒョウは現在、世界でもわずか1000匹ほどしか生息していない。うち約400頭はイランに、残りはアルメニアとジョージア、アゼルバイジャンに生息している。(c)AFP